指導計画案

(水産業版)

島の自然を生かした人々の暮らし
八丈島(全8時間)

八丈島は、東京都心から約300kmの伊豆諸島に位置しています。黒潮の流れる海に囲まれ、自然環境において特色のある地域です。黒潮の影響を受けて温暖な気候に恵まれ、人々は、自然環境の特色を生かして漁業や花き栽培、観光業などを営み生活しています。また、近年、都内小学校の学校給食に八丈島のムロアジ、トビウオなどの食材が取り入れられています。それは、「東京都の子どもたちに東京都の魚を食べてほしい」という強い願いをもち、漁業を通して地域の活性化に努める多くの人々の働きがあるからです。この学習指導案では、学校栄養士との連携を図り、このことを教材化しています。

小単元の目標

東京都の特色ある地域について、自然環境を地域の資源として保護・活用しながら、地域の発展を願い、特色ある産業の維持や発展、地域の活性化に努めている八丈島や東京都の人たちの様子について関心をもち、資料を活用して調べ、人々の工夫や努力、思いや願いについて考えるとともに、よりよい地域社会にするために自分たちができることについて考え、表現する。

観点別評価規準

観点 社会的事象への
関心・意欲・態度
社会的な
思考・判断・表現
観察・資料活用の
技能
社会的事象についての
理解・知識
評価規準
  • 自然環境を地域の資源として保護・活用している八丈島の人々の様子に関心をもち、意欲的に調べている。
  • 東京都の一員として、八丈島の特色や良さを考えようとしている。
  • 学習問題や予想、学習計画を考え、表現している。
  • 八丈島の産業の維持・発展、地域の活性化に努める人々の思いや願いを考え、表現している。
  • 東京都の一員としてできることを考え、表現している。
  • 映像資料や文章資料等を活用したりして必要な情報を集め、読み取っている。
  • 調べたことをワークシートやノート、作品に分かりやすくまとめている
  • 東京都において、八丈島は自然環境において特色あるまちであることを理解している。
  • 自然環境を保護・活用して協力し合い、工夫や努力をして産業の維持・発展、地域の活性化に努めていることを理解している。

学習指導計画

つかむ
  • 第1時:学校給食で八丈島の食材を食べる。その食材の産地が自分たちと同じ東京都内の八丈島であることを知り、八丈島の自然環境に関心をもつ。
  • 第2時:八丈島の自然環境及び自然環境を保護・活用した八丈島の産業について調べる。
  • 第3時:現在の八丈島の漁業の様子から、学習問題をつくり、学習計画を立てる。
調べる
  • 第4時:漁業者や漁業協同組合の人々が八丈島の漁業を続けるためにどのようなことをしているか調べ、工夫や努力、思いや願いを考える。
  • 第5時:漁業協同組合女性部の人々が八丈島の漁業を活性化するためにどのようなことをしているか調べ、工夫や努力、思いや願いを考える。
  • 第6時:八丈町役場の人や都庁の人、都内小学校の学校栄養士が東京都の特色として学校給食に八丈島の食材を取り入れ漁業を支援するためにどのようなことをしているのか調べ、工夫や努力、思いや願いを考える。
まとめる
  • 第7時:学習問題について分かったことをまとめ、人々の思いや願いについて話し合う。
  • 第8時:八丈島の自然環境の特色や活性化のために努力している人々の働きを紹介文等の作品にまとめる。

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