はじめに

 東京都には、伊豆諸島・小笠原諸島といった多くの島々が存在し、水産業が地域の重要な産業となっています。しかし、都心部から海を隔てた地域であることから、島や水産業について、残念ながら都民にはあまり知られてはいません。
このため東京都では地元と連携し、将来を支える子供たちに東京の水産業を伝え、島の素晴らしい海で獲れた魚を食べてもらう機会を設けるため、都内小学生等に出前授業を行うとともに、学校給食での利用促進に努めてまいりました。

 こうした取組は先生方から評価していただいている一方、より多くの学校に広めるための工夫を感じました。
そこでこのたび、島の水産業の様子や水産物の魅力を、小学校4年生の社会科「島のくらし」の時間で伝えることができるよう、都内小学校教員の社会科並びに学校給食の研究グループと連携して、副教材を制作いたしました。

 本教材は、授業で使いやすいように、農業、観光業なども盛り込んでいます。また、使用される先生方のご意見をいただき、今後更新することを考えています。
この教材が教育に役立つと同時に、東京の水産業が子供たちに伝えられ、東京産水産物の利用促進、東京の水産業振興につながることを願っています。

協力
射水博子  奥山拓   加倉井博子 風見恵理  神尾建彦  坂本正彦  佐藤樹里
宍戸鈴子  白井秀子  竹内正一  塚本亨   月岡正明  長瀬真奈美 八丈町  松田左都子
(敬称略・五十音順)


「島のくらし」の指導計画案について

 本コーナーは、小学校4年生社会科において「島のくらし」の授業を行われる先生方の参考としていただくためのものです。「島のくらし」の授業では八丈島が事例地となることが多く、また、八丈島が島の水産物などを地元で加工し、都内の学校給食の食材として供給する取組を行っていることなどから、指導計画案も八丈島の産業で構成いたしました。

 本指導計画案は、八丈島の漁業、農業、観光業で構成される「産業ミックス版」と水産業の割合を高めた「水産業版」の二本立てとなっております。指導計画案そのものは授業を行っていただく先生方の手持ち用ですが、写真や資料をクリックしていただくことにより、その部分のみを印刷、資料として黒板等に掲示できるようになっております。また、大画面テレビやプロジェクターの使用を想定し、各時間の授業において資料の部分のみをスライドショー形式で表示させることが可能です。さらに、パソコン室等での授業を想定し、別の入口にて児童用のコンテンツも配置いたしました。

 それぞれの指導計画案において、食育との関連が深い部分に「食育関連ポイント」の表示をいたしました。社会科の指導計画ではありますが、食育との共通事項については、その点を意識していただき、食育を展開していくことにもつながることも期待させていただいております。

 なお、東京には八丈島以外にも多くの島が存在し、各々特色を持っています。ここでは他の島について概要を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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